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EDの主な種類と原因とは?治療方法や検査は何をするの?

ED

男性の悩みで多いのが、ED(勃起障害)です。

勃起が難しい、途中で萎えてしまうといった症状で困っている方は、実は想像以上に多くいらしゃいます。

EDの原因は多様で、ストレスや生活習慣が関係していることもあれば、糖尿病などの病気が隠れている場合もあります。

そのため、専門医による適切な検査と診断が大切です。

本記事では、EDの主な種類や原因、症状、検査方法、治療法などについて詳しく解説します。

ご自身に合った治療法を見つけることで、きっと充実した生活を取り戻せるでしょう。

EDの主な種類と原因

EDは主に4つに分類できます。

  • 器質性ED…血管系や神経系の障害が原因
  • 心因性ED…ストレスやメンタルヘルスの問題が原因
  • 薬剤性ED…薬の副作用が原因
  • 混合性ED…これらが組み合わさったもの

詳しく見ていきましょう。

器質性ED

器質性EDは、血管や神経の問題による、体の仕組みそのものに原因があるタイプです。

主な原因として以下が挙げられます。

  • 動脈硬化や糖尿病による血流障害
  • 高血圧による血管への負担
  • 脊髄損傷や骨盤内手術による神経障害
  • 前立腺がんの手術後の合併症
  • 加齢による男性ホルモンの低下

特に40代以降の方に多く見られ、生活習慣病との関連が強いのが特徴です。

心因性ED

心因性EDは、以下などの心理的要因から引き起こされます。

  • ストレス
  • 不安
  • うつ状態

身体的には正常な勃起機能が保たれているにもかかわらず、様々な心理的要因により勃起が困難になります。

20代や30代に多く、性行為に失敗した経験によるトラウマや、仕事・家庭生活でのストレスなどが深く関与していることが特徴です。

心因性EDは大きく分けると、「一般型のED」と「状況型のED」の2種類に分けられます。

一般型のED

状況に関係なく、常に勃起が困難なEDです。

  • 無反応型ED
    加齢とともに性的興奮が得られにくくなるタイプ
  • 抑制型ED
    性行為を避けるようになり、興奮できなくなったタイプ

状況型のED

状況によっては勃起できるEDです。

  • パートナー関連型
    相手によって性的興奮が変わるタイプ
  • 行動関連型
    過去の性機能障害による性行為の失敗から、性行為を避けるようになったタイプ

薬剤性ED

服用している薬の副作用として発生するタイプです。

以下の薬は勃起に必要な男性ホルモンの生成を阻害するため、EDを引き起こす可能性があります。

  • AGA治療薬
  • 降圧薬(特にβ遮断薬)
  • 抗うつ薬(SSRI等)
  • 前立腺肥大症の治療薬
  • 睡眠導入剤
  • 男性ホルモン抑制薬

しかし、該当する薬を服用しているからといって、必ずしも薬の副作用が原因とは限りません。

本来の疾患が原因である可能性もあるため、自己判断は避けるべきです。

医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。

混合性ED

混合性EDは器質性、心因性、薬剤性の3つの原因が複合的に絡み合っています。

例えば、薬剤性EDが引き金となり、性行為が精神的なトラウマになってしまった結果、心因性EDへと移行するケースが考えられます。

このような場合は、薬剤性EDと心因性EDが重複した状態です。

また、もともと器質性EDがあり、パートナーからの否定的な言動がトラウマとなり、心理面での問題も併発してしまうことがあります。

つまり、器質性EDに心因性EDが加わった混合型の状態となります。

このように、器質性EDや薬剤性EDが引き金となって、二次的に心因性EDが発症してしまうパターンが混合性EDの特徴です。

単一の原因ではなく、複数の要因が重なり合うため、診断と治療がより複雑になる傾向にあります。

関連記事:AGA治療を受けるデメリットはある?副作用の対処法や後悔しないためのポイントを紹介

EDの症状

EDでは以下のような症状が現れます。

  • なかなか勃起しない
  • 勃起はするものの、すぐに萎えてしまう
  • 自慰行為では問題ないが、性行為になると勃起しない
  • 性行為の際に緊張して勃起できない
  • 挿入中に途中で勃起が消失してしまう(中折れ)
  • 勃起はしているものの、硬さが不十分

この中でもEDになる原因に応じて、症状が異なります。

心因性EDでは緊張による勃起困難が、器質性EDでは血流障害による硬さの不足が特徴的です。

このように原因によって症状の現れ方が異なるため、適切な治療のためには原因を見極めることが重要です。

EDのセルフチェック

EDの症状について、まずは以下のチェックリストで自己確認してみましょう。

このチェックは、ご自身の状態を理解する良い参考になります。

EDチェックリスト

勃起を維持する自信はどの程度ありますか?





性的刺激によって勃起した時、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになりましたか?






性行為の際、挿入後にどれくらいの頻度で勃起を維持できましたか?






性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか?






性交を試みた時、どれくらいの頻度で性交に満足できましたか?






合計点数が21点以下の場合、EDが疑われます。

ただし、このチェックはあくまで参考程度で、正式な診断には医師による専門的な判断が必要です。

チェック結果が良好でも、不安や気になる点がある場合は、ぜひ専門医に相談してください。

早期発見・早期治療が、より良い治療効果につながります。

関連記事:性器や陰部の臭い(匂い)に違和感があるときに考えられる男女別の性病の種類とは?

EDの治療方法

薬物療法

ED治療ではまず、内服での薬物療法を行います。

ED治療薬は、血流を改善することで勃起機能の改善を促します。

このお薬は一時的に症状を改善するだけであり、完治するものではありません。

しかし、以下のような良い変化を経験することで、多くの方が完治に向けて前向きになることができます。

  • 勃起する感覚を取り戻せた
  • 性行為に成功し、自信がついた
  • 薬物療法と並行して生活習慣の改善にも取り組んだ

より確実な治療効果を得るために、原因に合わせて生活習慣の改善や運動療法など、他の治療法と組み合わせることをおすすめします。

生活指導

ED治療においては、薬物療法と並行して生活指導も大切です。

なぜなら、生活習慣の乱れが糖尿病や動脈硬化、精神的な問題を引き起こし、EDの原因となる可能性があるからです。

具体的には以下の生活指導を行います。

  • バランスの良い食事を取る
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 適度な運動を継続的に行う
  • 過度な飲酒を控える
  • 禁煙に取り組む
  • ストレスと上手に付き合う方法を見つける

これらの生活習慣の改善は、一時的な対症療法ではなく、EDの根本的な治療につながります。

医師と相談しながら、ご自身に合った生活改善プランを立て、着実に実行していくことで、より確実な治療効果が期待できます。

心理カウンセリング

心因性EDの場合は、内服治療と並行して心理カウンセリングによる治療アプローチを行います。

日本泌尿器科学会/日本性機能学会では、以下のような心理療法が有効とされています。

精神分析療法トラウマなど深層心理の問題を探り、その解決を目指す療法
支持的精神療法カウンセラーとの対話を通して、苦痛や不安の緩和を図る療法
感覚集中訓練性行為を細分化した段階目標を設定し、徐々に最終目標を達成していく療法性的興奮ではなく、快感を楽しむことに重点を置く
自立訓練法自己催眠によって、肉体的・精神的な緊張をほぐしていく療法
脱感作療法不安を回避せず、徐々に慣らしていく療法負荷を増やしながら、段階的に克服を目指す
マリッジ・カウンセリング夫婦生活に関する相談を行い、問題解決を支援する療法
性教育性に関する正しい知識を得ることで、トラウマや不安の解消を図る療法
コミュニケーションと性的な技術訓練性行為に関する技術的な訓練を通して、トラウマや不安の解消を目指す療法
マスターベーション訓練正しい方法でのマスターベーションを行い、勃起や膣内射精の獲得を目指す療法

場合によってはパートナーと一緒にカウンセリングを受けることで、より良い効果が期待できます。

衝撃波治療

陰部に低強度の衝撃波を照射することで、血管の若返りや毛細血管の増加を促し、血流を改善する治療です。

この治療は根本的な改善効果が期待でき、痛みや副作用もほとんどありません。

週1回の治療を行い、1ヵ月~2ヵ月で終了するため、比較的短期間で完了します。

ただし、治療費用が30~40万円程度と高額なため、治療を検討される際は、医師とよく相談の上で判断することをおすすめします。

EDの主な検査

問診

EDの診断で最も重要なのが問診です。

医師は以下のような内容を詳しく確認します。

  • 症状の経過や程度
  • 生活習慣(喫煙、飲酒、運動習慣など)
  • 服用中の薬
  • 基礎疾患の有無
  • 心理的なストレス要因
  • 性生活の状況

この問診内容をもとに、必要な検査が決められていきます。

血圧

血圧測定は、安全な治療を行うために欠かせない重要な検査です。

高血圧や低血圧の方はED治療薬の使用ができない場合があるため、正確な測定が必要です。

テストステロンの測定

男性ホルモン(テストステロン)の血中濃度を測定します。

このホルモンは性欲や勃起機能を維持する上で重要な役割を果たしています。

通常、20代から徐々に減少し始め、40代以降はその減少が顕著になることが分かっています。

夜間勃起テスト

就寝前に陰茎に測定器をセットして、レム睡眠(体は眠っているが、脳が起きている状態)に勃起しているかどうかをテストします。

正常な男性では、睡眠中に3~5回の勃起が起こります。

この検査で器質性EDと心因性EDの鑑別診断が可能です。

ICIテスト

血管拡張剤を直接陰茎に注射して、勃起の状態を確認するテストです。

血管に問題が無ければ、注射後2~5分後に勃起します。

精神的な検査

不安やうつ状態の有無を確認するため、心理テストや問診が行われることがあります。

特に心因性EDが疑われる場合に重要です。

必要に応じて、専門医との連携のもと、心理面からのアプローチも検討します。

このような対応は決して特別なものではなく、より効果的な治療につながる大切なステップの一つです。

以上が主な検査内容ですが、症状や状態によって必要な検査は変わってきます。

医師と相談しながら、適切な検査を選んでいくことが大切です。

関連記事:不眠とうつの関係性について|コロナ後遺症の可能性もある?

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできる対応

ED

当クリニックでは、患者様のプライバシーに配慮したオンライン診療でEDの診察を行っています。

ビデオ通話を利用することで、全国どこにお住まいの方でも、ご自宅で安心して診察を受けられます。

EDについて気になることがあれば、ご自身のペースで受診をご検討ください。

経験豊富な医師が、プライバシーを守りながら丁寧に診察を行います。

下記は、当クリニックで取り扱っているお薬の料金表になります。

是非、参考にしてください。

処方内容価格
【ED】お試しEDセット(各2錠)
・バイアグラジェネリック50mg
・レビトラジェネリック20mg
・シアリスジェネリック20mg
7,700円(税込)
【ED】バイアグラ(10錠)7,700円(税込)
【ED】シアリス(10錠)11,550円(税込)
【ED】レビトラ(10錠)19,800円(税込)

まとめ

EDは、早めの対応と適切な治療で改善が期待できる症状です。

治療成功のための重要なポイントは

  • 恥ずかしがらずに早めの専門医受診
  • 運動・禁煙・節酒などの生活習慣の改善
  • パートナーとの良好なコミュニケーション

治療法は症状や原因によって様々ですが、多くの方が改善を実感されています。

一人で悩まず、まずは当クリニックに相談しましょう。

プライバシーに配慮しながら、あなたに合った治療プランを提案します。

参考文献

【医師監修】【EDの検査方法】病院・クリニックで行われる具体的な内容や流れ|イースト駅前クリニックのED治療
病院でのED治療は何をする?治療内容や診察・検査の流れを解説 |【公式】ユナイテッドクリニック
EDのセルフチェック – EDの理解からEDの診断・治療まで – ヴィアトリス製薬
ED(勃起不全・勃起障害)とは|【浜松町第一クリニック】

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